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「ロットネスト・チャネル・スイム」参加レポート

  • レポート執筆:浅見真琴

西オーストラリアで行われる「ロットネスト・チャネル・スイム」は世界最大のオープンウォータースイムレース。
パース郊外のコテスロー海岸をスタートして20キロ彼方の「ロットネスト島」を目指す。

今年(2010年)2月20日に行われた大会では、参加者数(完泳数)は、ソロ(1人で泳ぐ)239人(219人)・デュオ(2人でリレーする)141チーム(139チーム)・チーム(4人でリレーする)508チーム(475チーム)にものぼり、どのカテゴリーも伴走船とパドラー(カヤック)をつけなくてはならない為、レース海域はざっと1000艘近くの船がひしめき合い、それだけでも圧巻な風景となっていました。

「海が渋滞している」そんな普段感じることのない感想を持ちながら、私がソロのレースのスタートを切ったのはまだ夜も明けきらない午前5時45分。ソロに挑むオージー達は、日本ではスイマー仲間の中に入っても「男子に負けない」と評判の大きな背中の持ち主である私でさえ、子供に見えるくらい大きく屈強でした。
ほとんどのソロスイマーがブルーセブンティ着用なのも圧巻な光景でした。

20キロは私にとって「あっという間」。
いざ泳ぎだしてみれば、パドラーと会えるかな・・・伴走船と会えるかな・・・次々と課題をクリアしてロットを目指すと途中から海が荒れて・・・。ゴール近くになると、海峡にあふれんばかりの伴走船に轢かれそうになりながら、クラゲの大群に刺されつつ、交わしつつ、何とかロットネスに到着。
後日の新聞やテレビの報道をみると、この日の海況は「tricky condithions」とある。
平たく言えば、かなり荒れてた(特に後半は)ということになるかと思うけれど、私はそんなことは全然気になりませんでした。とにかく、ずっと気持ちよくて楽しかったのです。

ゴールタイムは7時間1分。(女子47人中22位・男女総合239人中95位)
6時間59分と7時間1分はアスリートにとって大きく違います。
正直、ゴールした時は息切れもなく、小走りにゲートをくぐることが出来、「もっと行けたはず」と悔いの残るゴールでしたが、「たら」「れば」を言い出せばキリがありません。
20キロ泳ぎきれたことにまず感謝。
そして、次は6時間台へ・・・あわよくば6時間切り!と目標が出来たことをプラスに考えて気持ちを切り替えて行きたいと思います。

今回チャレンジした「ロットネスト・チャネル・スイム」は20回記念大会。
人間で言えば成人式を迎えたことになります。それだけに、大会も環境も日本に比べとても成熟していました。
タイムでも、勝ち負けでもない、完泳者へのリスペクト・・・特にソロスイマー全員で壇上に集合して行う表彰式はスイマーはもちろん、応援者も大会スタッフも一体となった独特の盛り上がりで完泳できた実感を改めて嬉しく感じる瞬間でした。
また、こぼれ話になりますが、ロットネスチャネルスイムのソロ完泳者は西オーストラリア州に居住すれば車に特別なナンバープレートをつけることが許されているそうです。
こんな遊び心がこれから日本のオープンウォータースイムの世界にも持ちこまれると良いなと思いました。
私もオーストラリアに住めるのであれば、このナンバープレートをつけてみたいものです。

日本へ帰る飛行機の中、オーストラリアの地図を眺めてみたら、今回泳ぎきった距離はわりと大きな地図でもほんの何ミリか、1センチに満たない冒険でした。たかが20キロ、されど20キロではありますが、多くの皆様に支えられ、完泳出来ましたことに深く感謝しています。ありがとうございました。

このレポートを書くにあたり、もっともっとオーストラリアの本場のすごさ、楽しさを具体的に紹介したかったのですが、書けば書くほど長くなってしまい、割愛せざるを得ませんでした。これから、シーズンインしてビーチで皆様と出会うことがたくさんあるかと思います。アフタースイムのお楽しみのビール共に、ざっくばらんにいろんなお話が出来れば幸いです。

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